また明日いくつものわたし
ひとは、自分から見える景色しかみることができない。それは、すべての人間にかけられたひとつの制限である。 私たちは、いくつもの自分を想定することによって、その制限にあらがおうとする。もしも、別の場所で生まれていたらどうなっていただろうか、もしも、今とはまったく違う暮らしをしていたら、私はどんな人間になっていただろうか、というように。 いくつもの自分は、実際には存在しない。私たちにできるのは、それらをすべて引き受けたうえで、それでも、あるひとつの自分を生きるということだけである。
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白玉美月