春眠は“春なのに心は寒い”という感覚を起点に、季節と感情のズレを描いた楽曲。再生や始まりを象徴するはずの春の暖かさが、かえって自身の輪郭や感情を曖昧にし、削り取っていくような違和感に焦点を当てている。泣き疲れた後に残る空虚さや、他者の優しさに触れることで生まれる距離を描写し、その中で、感情を内側に押し込みながら関係性を保とうとする姿や、春に適応しきれないまま取り残されていく状態を表現している。花酔いは本作において、季節や環境に対して無理に感情を合わせるのではなく、そこから溢れ落ちる温度や違和感をそのまま音にしている。「声が削られて透明になっていく」というモチーフは、消失ではなく、確かに存在しているにも関わらず輪郭を持てない状態を示唆するものであり、本作全体の核となっている。
- 春眠
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花酔い
東京発4ピースガールズバンド。真っ白の衣装に身を包み、媚びない世界観で観客を魅了する異色のガールズバンド、花酔い。様々な角度から世界を捉え、それらが投影された彼女らの作品は唯一無二であり、異彩。一度聴いたら忘れられない、「愛で死ねたら綺麗かな」という革新的な歌詞でバズった『膝栗毛』は必聴。















